長崎県立諫早高等学校2年生が化学・物質工学コースの研究室を見学しました

2023年10月30日に、長崎県立諫早高等学校2年生79名が化学・物質工学コースの研究室見学に来られました。10研究室でデモ実験や研究紹介を行いました。

各研究室でのデモ実験内容等

結晶物理学研究室:熱電変換半導体の構造と物性
熱電変換のメカニズムについての説明、熱電変換の実験、実際の研究室で取り組んでいる材料開発や、電子顕微鏡による微細構造解析について紹介しました。
材料組織物性学研究室:自動車用鋼板および航空機用アルミ合金の加工と強度物性
自動車用鋼板や航空機用超々ジュラルミン等の各種金属材料の加工と強度物性評価に関して紹介しました。
機能材料化学研究室:暮らしのなかで利用されているガスセンサについて調べてみよう
ガスセンサの作動原理を理解し、ガスセンサの応答シグナル(抵抗値)がいろいろなガスで変化する様子を実際に観察しました。
高分子材料学研究室:身の回りの高分子
実際に高分子を使った研究例を紹介するとともに、身の回りの高分子を見て触れて、装置で解析をしました。
ナノ材料界面設計学研究室:セラミックスの新機能探索〜抗菌性セラミックス〜
セラミックスの新機能としての抗菌性、とりわけあらゆる固体表面を抗菌化するセラミックスベースのコーティング材とその効能を紹介しました。
応用物理化学研究室:イオンの動きを見る ~電池の中で起こっていること~
結晶構造解析などの機器分析実験を行い、電池開発に取り組む現場を体験してもらいました。
錯体化学研究室:4核銅(I)クラスター錯体の合成と発光の観察
4つの銅(I)イオンと4つのヨウ化物イオン、4つのピリジン誘導体からなるキュバン型錯体を合成し、紫外線ランプ照射下で強く発光する様子を観察し、金属錯体の発光について学びました。
動的分子化学研究室:外部刺激による分子の機能性 ~酸化還元反応で色を着けよう~
電圧をかけて色が変わるデバイス(エレクトロクロミックデバイス)の作製を体験してもらいました。
有機生命化学研究室:医薬品や新材料開発にも使えるクロスカップリング反応
皆さんの手で実際に実験を行ってもらい、紫外線によって発光する蛍光物質を合成しました。また、有機合成に使用するガラス製の実験器具や実験装置を見学してもらいました。
生体分子化学研究室:タンパク質の精製と構造解析
タンパク質の研究をするために必要なタンパク質精製、および立体構造を明らかにする構造解析の手法について、実験室を見学しながら紹介しました。

※研究内容の詳細については各研究室のページをご覧ください。