本九町卓助教が2020年度研究進歩賞(プラスチックリサイクル化学研究会:FSRJ)を受賞しました。

 プラスチックリサイクル化学研究会の研究進歩賞は、プラスチック化学リサイクルに関する萌芽的・基礎的研究において優れた進歩を示した者に送られる賞です。

 本九町卓(工学研究科)は、2020年度研究進歩賞を受賞しました。受賞題目は、「ポリウレタンのリサイクル法の開拓」です。授賞式ならびに受賞講演は、2021年7月9日にオンラインにて行われました。 本九町氏は、飲料水にも広く用いられる炭酸水を用いた高分子廃材の化学分解によるケミカルリサイクルについて研究しています。従来の酸や塩基といった環境負荷の大きな触媒を用いる化学分解法とは異なり、水と二酸化炭素から発生する炭酸を用いる手法は、環境低負荷であるばかりか、副生成物が生成しないことから、極めて優れた化学分解法です。本手法は、ポリウレタンのケミカルリサイクル法におけるこれまでになしえなかった数々の問題点を克服しています。

 今回、実用化への期待が高い理想的なケミカルリサイクル法の研究として受賞となりました。