持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, 略称SDGs)を達成する 化学・物質工学コースの取組み

 世界が抱える様々な問題を解決し,地球上のすべての人々が永続的に豊かに生きていくことを目指し,2015年に国連が「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, 略称SDGs)」を発表しました。化学・物質工学コースは,今まさに多くの研究室で,下記に示すように様々の問題解決に取組んでいます。

目標化学・物質工学的アプローチ 研究テーマ例
医薬品、医療器具
  • 呼気から疾病患者を識別する化学センサの開発
  • 長期にわたって性能を失わない表面抗菌処理技術の開発
  • 創薬に必要な新規化学反応の開発
  • 医薬品候補化合物の合成と活性評価
  • 細胞への薬剤の導入に役立つ人工タンパク質の開発
教科書執筆、小中高校生への化学啓蒙活動
  • クラスラボ、化学まつり、ジュニアドクター
  • 次世代の研究者・開発者・科学行政官・エンジニアのための高校理科と繋ぐ理工系大学生のための教科書、「理工系の大学基礎化学」と「はじめて学ぶ生命科学の基礎」の執筆
水質浄化、分析技術、イオンの特性
  • 水浄化用高分子膜の長寿命化・高機能化
  • 微量オゾンと吸着剤を利用した水中低濃度有害物質の除去技術の開発
  • 高度酸化処理用光触媒の高性能化
  • 電気的に制御した界面における存アニオン効果
熱電変換、蓄電デバイス、バイオマス発電、太陽光・太陽エネルギーの有効利用、省エネルギー
  • 光エネルギーを起点とした生体分子の機能制御
  • 高効率熱電変換材料の開発
  • Liイオン・Naイオン電池の開発
  • キャパシタの開発
  • バルク型全固体電池の開発
  • 可視光による二酸化炭素光還元
  • 円偏光発光材料の開発
  • イオン液体太陽電池の開発
イノベーションを支援する研究開発
  • 全ての研究室
国際競争力をもった新しい技術開発
  • 電析法を利用した強磁性金属ナノ材料の開発
  • 原料の高純度チェックやオイル劣化をモニタリングする化学センサの開発
  • 金属リチウムを用いた高エネルギー密度全固体電池の開発
  • 光機能性錯体の開発
  • 二酸化炭光還元触媒の開発
  • 分子ロボット、液体電子素子
  • ナノ多孔性カーボン材料の開発
  • その場電子顕微鏡観察技法の開発
汚染物質検出センサ、環境浄化触媒
  • 耐食性および耐摩耗性に優れた鉄族金属基アモルファス合金膜の室温電解合成法の開発
  • 環境汚染ガス・揮発性有機化合物を検出するガスセンサの開発
  • 低濃度VOCの室温酸化除去法の開発
  • 金属微粒子担持光触媒の開発
製造時、廃棄時の環境負荷が低い材料の開発
  • 水溶液電解法による鉛フリーはんだ合金材料の開発
  • 回収・再利用が容易な磁気回収型触媒の開発
  • ポリアミノ酸からつくるソフトロボット
  • アルカリ水溶液で分解容易な高伸縮性ポリマー
  • 繰り返し使える生産ライン用の粘着剤
電池、太陽電池、バイオマス、二酸化炭素固定化
  • 大気成分を検知するガスセンサの開発
  • バイオマスからの高効率水素製造用触媒の開発
  • プラズマと触媒を併用したCO2固定化技術の開発
  • 高効率水素製造触媒開発
  • 可視光による二酸化炭素光還元
  • 二酸化炭素の固定化
  • リン光材料の開発
  • 二酸化炭素を炭素源とする有機合成反応の開発
  • バイオマスを分解して有用有機化合物を取り出すための触媒反応開発
マイクロプラスチック
  • マイクロプラスチック回収法の開発
  • 海洋分解性プラスチックの開発
環境浄化触媒
  • 低濃度VOCの室温酸化除去法の開発
  • 金属微粒子担持光触媒の開発
共同研究