昨年度の公開講座『高校生のための化学実験講座「プラスチックの合成とリサイクル」』の様子はこちら
公開講座『高校生のための化学実験講座「色ガラスの不思議」』を開催しました。
本コースでは,十分にコロナウィルス対策をしたうえで,表記の公開講座を2021年7月31日に開催しました。実際に行った内容は以下の通りです。ガラスの組成や構造,発色の原理などを勉強しながら,発色するために添加する材料を自分たちで選び,実際に色ガラスを作製しました。
【講義1】
ガラスとは?(講師:兵頭健生 准教授)【実験1】
色ガラスの作製(講師:田辺秀ニ 教授,鄭 国斌 准教授,上田太郎 助教,佐野秀明 助手,野口大介 技術職員)【講義2】
光と色のしくみ(講師:中越 修 助教)【実験2】
色ガラスの光吸収スペクトル測定(講師:田原弘宣 助教)《実験の様子》
- ガラスの原料(酸化ケイ素,炭酸ナトリウム,ホウケイ酸ナトリウム,酸化鉛などに加えて,着色に必要な添加材)を乳鉢に量りとります。
- 乳鉢で十分に粉砕混合します。
- 磁性るつぼに入れ,マッフルにセットしたのち,ガスバーナーで熱します。
- 十分に溶解するまで,ガスバーナーで熱します。
- 十分に溶けたことを確認してから,ホットプレートで温めたステンレス皿に移します。光吸収スペクトルを測定するために,薄く伸ばしたサンプルも作製します。
- 塩化コバルトを添加して作製したガラス
- 酸化セリウムを添加して作製したガラス
- 今回は,作製した色ガラスをセラミック板に貼り付けて,オブジェを作りました。
- 作製した色ガラスの光吸収スペクトルを,分光光度計を用いて測定しました。どの波長の光を吸収することで発色するのか,考察しました。
(熱しはじめた直後)
(溶解しはじめた状態)
(添加物の種類)