長崎大学工学部
ソフトマテリアル研究室
(村上研究室)
Softmaterials Laboratory, Nagasaki University
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ソフトマテリアル研究室の研究テーマWelcome to Softmaterials Laboratory

ポリロタキサン架橋ポリウレタン

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ポリロタキサン架橋ポリウレタンは,ポリロタキサン(PRX)がポリウレタン(PU)の架橋点となる高分子材料です。 PRXは,環状分子が軸分子に挿入された特異な構造を持ち,機械的な結合によってPU鎖を連結します。 この構造により,ポリウレタン同士の直接化学架橋では得られにくい応力緩和や高い破断点伸びが期待できます。 我々の研究室では,このようなポリロタキサン構造に着目して,ポリウレタンの熱的・力学的性質の改善に関する研究を行っています。

側鎖結晶性ポリマー(粘着剤)の機能開発

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側鎖結晶性ポリマーは,側鎖に結晶性を示すユニットを持つ高分子です。 最も一般的な特徴は,温度変化に応じて側鎖の結晶性ユニットが可逆的な秩序-無秩序転移を起こすことです。 低温では側鎖が結晶化して硬い状態を示す一方,高温ではアモルファス状態となり柔軟性や粘着性が発現します。 この熱応答性が,感温性接着剤や粘着剤などの応用につながります。 我々の研究室では,このような温度に依存した構造変化をもたらす側鎖結晶性ポリマーの機能開発を行っています。

酸化還元活性イオン液体の開発

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酸化還元活性イオン液体(RAILs)は,構成イオンの少なくとも一方または両方が酸化還元活性を持つイオン液体です。 RAILsは高濃度のイオンを含むため,イオン伝導だけでなく,分子内電子自己交換反応による電子伝導も示します。 支持電解質を含まないため,酸化還元活性イオンの移動が電気化学的な応答に影響を与えることが特徴です。 我々の研究室では,RAILsの開発やRAILs電荷輸送に関する研究,さらには電気化学デバイスへの応用について研究を進めています。

深共晶イオン液体の機能開発

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深共晶イオン液体とは,融点の高い2種類以上の物質を混合して著しい凝固点低下した液体物質のことで,構成物質が1種類以上がイオン性の物質のことです。 イオン液体のようなイオン伝導性を持っていますが,イオン液体とは異なり,非常に安価な物質で作ることが出来ます。 深共晶イオン液体は疎水的な性質と親水的な性質を併せもった液体として,溶媒としての機能にも興味が持たれます。 我々の研究室では,機能性物質を高濃度化する技術として,機能性複合材料を作る技術として深共晶イオン液体の研究を行っています。

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